「勤勉・温雅・聡明であれ」「責任を重んじ 礼儀を厚くし 良き社会人であれ」を校訓にして、トップレベルの学力を持つ才女を育成する桜蔭。1924年(大正13年)、東京女子高等師範学校(現、お茶の水女子大学)同窓会社団法人桜蔭会により設立された。
桜蔭の生徒たちの特徴は「個性豊か」であり、「何にでも一生懸命」に取り組もうとする人が多い。
●所在地 |
〒113-0033 東京都文京区本郷1-5-25 |
|
●交通 |
都営地下鉄三田線「水道橋駅」徒歩3分、
JR中央線・総武線「水道橋駅」徒歩5分、
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩7分、
東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目駅」徒歩7分 |
●募集定員 |
女子240名 |
●選抜方法 |
算数・国語・理科・社会、面接(保護者同伴)、通知表コピーまたは報告書 |
●入試日 |
2月1日 |
●合格発表 |
2月2日14:00~ |
東京大学76名(62名)、京都大学3名(2名)、一橋大学6名(5名)、早稲田大学123名(86名)、 慶應義塾大学100名(79名)、
上智大学31名(27名)
国語
大問内容 |
大問1 |
説明文(香山壽夫『建築を愛する人の十二章』) |
大問6 |
|
大問11 |
|
大問2 |
物語文(梨木香歩『岸辺のヤービ』) |
大問7 |
|
大問12 |
|
大問3 |
|
大問8 |
|
大問13 |
|
大問4 |
|
大問9 |
|
大問14 |
|
大問5 |
|
大問10 |
|
大問15 |
|
問題解析 |
大問1の説明文は「門」について考察する文章。内容的には難しくはありませんが、淡々とした筆致のため、ある種の読みづらさを感じた受験生がいたかもしれません。問3の二百字記述は設問の条件(「そうした~」が指すものと「かたちを持つ」を具体化したものをつなぐ)をしっかり読みとれば解答できるでしょう。大問2は福音館創作童話シリーズの一作より出題。ファンタジー作品が中学入試で登場することはあまりないため、面食らった人もいたことでしょう。 |
算数
大問内容 |
大問1 |
小問集合 |
大問6 |
|
大問11 |
|
大問2 |
代金と個数(不等式) |
大問7 |
|
大問12 |
|
大問3 |
立方体を組み合わせた図形の回転体 |
大問8 |
|
大問13 |
|
大問4 |
時間の経過と水量変化 |
大問9 |
|
大問14 |
|
大問5 |
旅人算 |
大問10 |
|
大問15 |
|
問題解析 |
小問集合は計算問題が2問、規則性が2問、円の転がりが1問でした。大問2は消費税を考慮する代金と個数の問題で、おまけのシールの枚数について考えます。大問4の噴水の池の深さを求める問題は単位換算を含め計算量が多くなるので、正確さが求められます。大問5の旅人算は順を追って条件が読み取れれば、取り組みやすい問題でした。日ごろから途中式も含めて、丁寧に正確に解く練習が必要です。傾向として規則性や調べる問題や整数問題や速さはよく出題されます。 |
理科
大問内容 |
大問1 |
気象(台風・雲) |
大問6 |
|
大問11 |
|
大問2 |
密度と浮力 |
大問7 |
|
大問12 |
|
大問3 |
水溶液の性質・指示薬(アントシアニン)の変化 |
大問8 |
|
大問13 |
|
大問4 |
花芽形成のしくみ |
大問9 |
|
大問14 |
|
大問5 |
実験操作の注意点 |
大問10 |
|
大問15 |
|
問題解析 |
大問4は見た目の分量の割に実験の手順や結果が明瞭であるとともに、過去に他校でも出題されたことのあるテーマですので、落ち着いて解けた受験生も多かったと思われます。字数制限(80字以内)のある記述問題が今年度も出題されました。本校には実験結果から考察していく問題が多く出題されています。日ごろから、与えられた条件や結果を論理的に考える習慣、本質を見抜く力をつける学習、時事的な話題に目を向けることを意識しましょう。 |
社会
大問内容 |
大問1 |
地理総合(日本の活火山) |
大問6 |
|
大問11 |
|
大問2 |
歴史総合(資料から読み取る歴史) |
大問7 |
|
大問12 |
|
大問3 |
総合問題(紙幣の歴史) |
大問8 |
|
大問13 |
|
大問4 |
公民分野の小問集合 |
大問9 |
|
大問14 |
|
大問5 |
|
大問10 |
|
大問15 |
|
問題解析 |
時事問題の切り口はありますが、基本的には地理と歴史の比重が高い傾向にあり、都道府県に関する問題は頻出です。今年度も幅広く正確な知識と、その知識を生かす力を必要とする問題が並んでいます。大問3にある「1953年発行の100円紙幣の肖像をGHQの許可なく変更できた理由」を問う問題はその典型です。闇雲に難度の高い問題を解くのではなく、標準レベルの学習において周辺知識にも目を向けること、事柄や出来事の背景も知ろうとする貪欲な姿勢が求められます。 |